この日も前日に引き続き湯河原町の海岸清掃だった。
湯河原町へは西湘バイパスを使うんだけどな。
軽バンはやっぱり非力だよな。ターボも付いていなかったと思うしな。
まあ、西湘バイパスは制限速度が時速70キロなので、いくら非力なエンジンとはいえ、速度的には十分に出せるが。
しかし、あんなペラペラの装甲の軽バンに荷物をたっぷり積んで、しかも非力な660ccのエンジンで大人三人が乗って行くって、今になって冷静になって考えると恐ろしいな。
事故が起きた時に、俺の腕や足が切断される危険性がとても高かった。せめてプロボックスみたいなレンタカーの方が良かったな。

雨で濡れた汐見台のバス停前。

安い傘で十分さ。

だって、単なる出勤だからな。車で行ければ傘なんて不要で楽なのだが。でも車出勤は禁止だから無理。

雨で濡れた汐見台バス停前歩道から海側を望む。

雨で濡れたアスファルト。

なので今日は防水のスニーカーだろうな。

こんな場所を急いで駆け上がると、滑って頭を強打して寝たきりになる。

だから俺はゆっくり歩いて行った。

こんな臨時の海岸清掃員の身分なのに、滑って転んで死んだら嫌だ。
ここで滑って死んだら、今迄の俺の人生は何だったんだ?となるからな。

二か月位前、自動車の整備学校の19歳とか20歳位の生徒四人が、川沿いの道路をBMWで時速150キロ位出してかっ飛ばした結果、ハンドル操作を誤って水門のコンクリートに激突し、まさしく激突死した。
四人全員の肉体がグチャグチャになって死んだ。死体は見ていないが、車体がグチャグチャになっていたから、中にいた四人の男の肉体もグチャグチャになったに決まっている。
そいつらの人生って、一体何だったんだろうな?と思うよ。マジで。
だって、人間なんて簡単に死んでしまうんだから、もっと慎重に行動すべきなのにな、迂闊過ぎだろ。
なぜ、簡単に人は死んでしまうのに、簡単に人の腕や脚はもげてしまうのに、まるで【自分は無敵だ!】とバカげた妄想に囚われてしまうんだろうか。変な高揚感にさ。
今迄そいつらが育つ為に投入されてきた時間、愛情、金、税金とか、全てが無駄となった。自分達のアホな行動のせいで。
だから俺はこんな臨時の海岸清掃員の仕事の途中で、自分の腕や脚を切断するようなことは絶対に嫌だし、命を失うのも嫌だ。
俺は正社員じゃないんだ。ハッキリ言って、海岸清掃もどうでもよかったんだ。ただ、一度採用されたし、終わりまでは頑張ろうと思っただけだ。

本当は重機の傍にいるのも嫌だった。怖いからな。轢かれたらと思うと、恐怖だった。12年前とかの時は、そんなに重機の傍にはいなかったんだ。
それに昔の海岸清掃時代は10名体制だったし、こんな作業強度は高くなかった。だから昔のイメージを抱いて来てしまった。もっとのんびりと作業できていたんだ。
ゴミを摘まむ、トングというのか?あれでゆっくりとゴミ収集みたいな感じの時もあったんだ。そのイメージで仕事に来てしまった。
そうしたら、全く違った。予算削減の影響で人員が超少人数に変わり、作業の内容も難易度が格段に上がっていた。そりゃ、そうだ。10名から4名になっていたんだからな。
しかも、例年に比べて物凄く漂着ゴミの多い年だったしな。仕事終わりに教えられたが、この年に搬出したゴミの総量は、前年よりも遥かに多かったという。
つまり日当は変わらないのに、前年の作業員よりもこの年の作業員の方が、遥かに働かされたという訳さ。アホらしい。

だからこそ、俺は慎重に歩く。こんな場所で転んで骨折してたまるかボケ!

てか、ここで転んだら、最悪、転落して死ぬだろ。上の方では慎重に進め。

転落した後に車に轢かれて死ぬだろうな。

こっちは海岸へと続く道。

雨の日に、こんな屋根のないベンチに座っていることは出来ない。風邪を引くからな。

少し東に進んだ先にある自然公園内に、屋根付きの建物があるので、そちらに行く。

ここは湯河原海岸です。

いつも湿っている。晴れている日でも砂が乾燥することはない。

特に何もない。釣り客もいない。

あちらに見えるのは巨大なパチンコ屋の駐車場。

ここに大量の巨大な海藻が漂着するんだよな。

まあ、この時は海藻は漂着していなかったが。

この時はそんなに流木は無かった。木くずゴミも大量にはなかった。

海岸清掃の嫌なところは、砂だらけになるところだ。

俺の手相はどうなんだ?

砂だらけ。

俺は創造性のある仕事に就きたい。

だから、こうして必死になってサイト制作をしている。

これは頑丈な腕時計だな。値段は二千円位で買える。

仕事で砂糖入りコーラを既に1本飲んでいるから、追加で糖分たっぷりの飲料を飲むのは気が引けた。

が、まあ、カフェオレならいいか。

これは好きなんだな。やっぱりミルク成分があるのが良い。

冷たいのが好きだ。

今、サイト制作中に飲んでいるのはゼロカロリーのコーラだ。

1缶で100kcal位かな。

毎回、全ての面を撮影するよな。

底を写してどうすんだ?

この日は雨だったので長靴を履いた。

プライベートでも走ったことのある道路。

ここの道路で、トラックが海岸へ続く坂道にバックで入る時、俺は道路で車を止めた。
手を上げて。でも、そういうのはとても苦手なんだ。

こういう道路で一般車を強制的に止めるのは、嫌なんだよなあ。

土建業は嫌だ。絶対に俺には合わない。

吉浜交番前のバス停と時刻表。

ここは福祉会館近くだ。

福祉会館の直ぐ横にある交番。

交番には誰もいなかった。
とにかく[無事故]で仕事を終えるのが最良なのだ。
まあ、人間関係も嫌だったが、とにかく無事故で終えられたから、それは良かった。
まあ、色々と不満はあったが、とにかく手足を失わずに済んだ。
だから、まあ、いいか。
ニートや引きこもりの諸君も、とにかく自分の体は大事なので、大切に扱えよ。
絶対に飛び降りとか、危険なことはするなよ。人間の体なんて簡単に死んでしまうんだからな。
