で、この日から、いよいよ嫌な鎌倉市の七里ヶ浜海岸の清掃へと移行した。
俺はこの七里ヶ浜海岸の清掃が圧倒的に嫌だった。それはなぜか?
その理由は、ここに入るのが、海岸沿いを走る国道134号線からだからだ。で、入り口が施錠してあるので解錠しないといけない。だから離れた場所に路駐して、走って解錠しないといけない。
他にも線路の反対側にとりあえず路駐して、先に解錠しに行ったり、とにかく俺はそういうのがとんでもなく嫌いだった。
で、この七里ヶ浜の前辺りの国道134号線は物凄く混むのだ。丁度、アニメのスラムダンクのOPで有名な、あの踏切がある場所の近くだ。それで中国人観光客や韓国人観光客も常に大勢いる。
でも彼らは別にいいんだ。問題は外国人観光客ではない。俺がとてつもなく嫌だったのは、この七里ヶ浜海岸にトラックが入る時、後ろ向きに入らねばならないのだが、その時に交通を止めねばならないことだ。あと重機が入る時にも同様に交通を止めねばならなかった。
俺はこの行為が死ぬほど嫌だった。とてつもなく嫌だった。
ある人にとっては何でもないことでも、他の人にとっとは耐えられないことというのが、世の中には多々ある。
「そんなこと、なんで嫌がるの?」と疑問に思う人でも、そいつにとっての物凄く嫌な行為がそいつに当たれば、そいつは物凄く嫌がるだろう。その時、他人はこう思う。「そんなこと、なんで嫌がるの?」と。
俺は本当に交通を止めるというのが嫌だ。あの警備員が持っている赤い棒で交通の流れを止めるという行為がな。湯河原海岸の時も、トラックがバックで海岸への入口の坂道に入る時に交通を止めねばならなかったが、死ぬほど嫌だった。
それでモタモタして、職員に怒鳴られた。でも、俺は交通の流れを止めるのが苦手だし、死ぬほど嫌な行為なんだから、その俺にとって死ぬほど嫌な行為を俺にさせるのが、そもそも駄目なんだ。
人の不得意な行為をさせておいて、怒鳴るというのは、それは駄目だ。逆に俺の得意行為をその人にやらせたら、その人は絶対に死ぬほど嫌がるだろうなあ。だってこんなサイト制作なんていう行為を毎日毎日、一日12時間以上し続けるなんて、外で肉体を動かすことが大好きな、活動的なその人は、ずっと椅子に座りっ放しという行為は、死ぬほど嫌がるだろうから。
とにかく俺は他人の交通の流れを遮断するとか、トラックの誘導とか、物凄く嫌だ。死ぬほど嫌だ。福島県で除染していた頃に、まあ、会ったことのなかった人が犠牲になったのだが、そして死亡現場は見ていないのだが、重機に轢かれて死んだ人が出たり、トラックと壁に挟まれて死んだ人が出たり、まあ、そういうトラウマもあるが、生来、俺は嫌なんだ、交通の流れを遮断するというのが。
だから、頻繁に交通の流れを遮断することを命じられたこの七里ヶ浜は、死ぬほど嫌だった。なんで俺がこんなことをせにゃならないんだ!
まあ、後に警備員が一人ついたが、それまでは俺が交通の流れを遮断することがけっこうあった。だから嫌だ。交通の流れを遮断する作業がなくなっても、あんな交通量の馬鹿みたいに多い場所に、あんな狭いスペースに軽バンを停めてなんて、もう本当に嫌だった。
車の軽バンもさ、七里ヶ浜海岸へ降りていく場所の、あの超狭い範囲に、物凄く端ギリギリに停めねばならないとかさ。二宮町の梅沢海岸ならそんな心配はしなくていいのに。
あと、原付で来るサーファーにお願いして、海岸清掃中なので原付をどかしてもらうこととかさ。それも嫌だった。物凄く。なんか次々にサーファーが原付とか自転車とかで入ってきちゃうしさ。ちゃんと【海岸清掃中だから今は自転車や原付はここに停めないでください】という張り紙がしてあったのに、お構いなくサーファー達は原付とか自転車で乗り込んできて、停めちゃ駄目な場所に駐輪しちまうしよ。
ぶっちゃけ、海岸清掃の仕事の嫌な部分の七割は、この重機とかトラックを海岸へ誘導する係を命じられることだった。そして他人に頼んで自転車とか原付とかどかしてもらうことだった。あとは海岸へ重機が入る時に、周囲の人に声をかけることとかさ。交通の流れを遮断しなければならないこととか。
これさえ確実に無くしてくれるのなら、かなり心理的に安心出来たのだが。とにかく誘導するのが嫌だ、交通の流れを止めるのが嫌だった。そして他人に声をかけるのが死ぬほど嫌だった。
二宮の茶屋みたいに、誰もいないような場所で黙々と流木を除去するとか、それなら別にいいんだけど、鎌倉とかの海岸は物凄く人数がいるから、嫌なんだ。こっちが重機でトラックに積み込む作業とかしているのに、近くを通られたら危険なのに、作業が終わるまで少し待ってくれればいいのに、お構いなくトラックの超至近距離をすり抜けてきちまうしよ。
そいつらを止めるのとか、マジで死ぬほど嫌だった。人間が嫌いという訳ではなく、重機の傍に人が近づかないようにするとか、そういうのが嫌なんだ。別に人間嫌いではない。
つーか、他の茅ケ崎辺りの場面でもね、国道134号線上の左側の入り口に入る為に、国道上でハザードを点けて一時停止しなければならない箇所もあった。それはどうしてもそうするしかなかった。だって鍵付きの鎖が横に張られているんだから、解錠しないといけないから。
でも、そんな時に、後方から何も知らない馬鹿なおっさんとかが運転する車が、激しく抗議の意味でクラクションを鳴らしまくるんだよな。そりゃ幹線道路だけどさ、海沿いの国道134号線はさ。でも、しょうがないだろ!そいつは「いきなり幹線道路上に路駐するなボケ!」と考えて、抗議の意味でクラクションを鳴らしたんだろうが、海岸清掃の為なので仕方なかった。
海岸清掃だから、仕方がなかったんだ。それぞれの清掃場所近くの入り口から入るしかなかった。それに、かなり前からハザードを点けて減速を知らせていたしな。海沿いの小さな道に入る前に鎖で施錠してあって、その施錠を鍵で解錠しなければならなかった。
つーか、世の中の人って、まあ、海岸清掃という仕事がある、海岸を清掃しているから綺麗な砂浜が存在しているという事実に、まるで気付いていない人が大半だよな。
ドラマとか映画とかバラエティ番組とか旅番組とかで出て来る綺麗な砂浜とか綺麗な海岸が、あれが自然な景色だと思っているんだよな。違うよ。自然な砂浜や海岸というのは、俺が撮影した写真みたいに、本来は木くずとか人工ゴミとか流木とかで散々に汚れ切っているんだよ。それが何もしない状態の自然な砂浜だ。
湘南の綺麗な砂浜で恋愛ドラマの撮影とかしているけどさ、それは海岸清掃で綺麗にしたから、その綺麗な砂浜でドラマの撮影が出来ているんだよ。もしも海岸清掃しなければ、俺が撮影した清掃前の超汚いゴミだらけの砂浜でドラマの撮影をすることになるけど、それでいいのか?視聴者も、そのゴミだらけの海岸で撮影された映像で満足するのか?
だからお前ら、もっと海岸清掃員に敬意を払えよ。特に頻繁に海に来る奴等はよ!綺麗な砂浜や海岸の恩恵を受けているんだからよ!
「てめーら税金で給料貰ってんだろ!」と主張する馬鹿がいるかもしれないが、高い対価なんてもらえてねーよ。どこの市議会とか県議会が、海岸清掃なんかに豊富な予算を付けるんだよ!どこも海岸清掃なんて票に繋がらないから、雀の涙程度の最低限の予算しか与えてねーよボケ!
という訳で、俺は他人に急かされることが死ぬほど嫌なんだ。じっくり、というのは好きだが。DQN共に上から目線で急かされるのは、マジで死ぬほど嫌だ。もう二度とやりたくない。同種の仕事は死ぬまでに一度も絶対にやりたくない!
つーか、10名体制の頃には、こんなこと一切していなかったのにな。つーか、10名体制の頃は七里ヶ浜なんて清掃した記憶はない。七里ヶ浜なんて場所は一切清掃しなかった。
10名体制の時は、安全な、湯河原町の外れにある、たしか高浦海岸だっけ?安全な場所に駐車して、誰も来ないような狭い範囲の海岸をたっぷり時間をかけて清掃していたとかね、それで休憩時間に海を見ていた、磯の中のイソギンチャクとか見ていたとか、そんな余裕は、今回の海岸清掃時には一切なかった。
ふざけんな!そのくせ、日当は10年以上前から1000円しかアップしていないという。そんなの各種の値上げで一瞬で吹っ飛んじまうよ。取られる社会保険料も値上げ、値上げ、値上げだしな。実質、昔よりも手取り金額は低いだろうな。
そのくせ、作業の難易度及びハードさは物凄く上昇しているんだからな。しかもたったの四人しかいないし。最悪だ。もう二度と行かない。
まあ、という訳で、交通の流れを止めるのが死ぬほど嫌だった、急かされるのが死ぬほど嫌だった、という意味で、この七里ヶ浜海岸は、俺にとっては死ぬほど嫌だった場所だった。

朝のいつものバス停。

いつもの東浜須賀のバス停。

いつもの左折箇所。

いつもの道路上の青い矢印。

いつもの海側へと続く歩道。

いつもの裏の通勤路。

今日は灰色の作業ズボンだ。

いつもの通勤路。

スクールゾーンと書かれた道路を歩く。

歩く、歩く、歩く。

朝の七時台前半だが、ランニングしている人もいた。

犬の散歩をしている人もけっこういる。

ここも通勤路。

犬の散歩をしている人が多かった。

なんか、えぼし麻呂という、茅ケ崎の海にある烏帽子(えぼし)岩を模したゆるキャラだな。まあ、このデザインでは全国区の人気者にはなれないよな。くまもんみたいな独特な魅力がないから。

ここも通勤路。あと、ここから二分で自然公園につく。

自然公園のテーブルに着きました。

いつも同じ光景。

向こう側の歩道を歩いている人は滅多にいない。

赤色の靴下は良いよな。カラフルな色の靴下は良い。黒色の靴下はつまらない。

初期よりデザインが進化したレッドブル。

レッドブルの売り上げは落ちたらしい。まあ、いつまでも飽きずに飲み続けるなんてことはない。いつかは必ず飽きる。俺みたいに。

てか、なんで人件費のバカ高いスイスで生産しているんだ?だから高いんじゃねーのか?
まあ、スイスの雇用には貢献しているが。

なんで俺はこの時期、エナジードリンクに拘っていたんだろうか?

こういうQRコードにはアクセスしない。興味がないから。

錠剤のキューピーコーワゴールドで十分だよな。

レッドブルのプルタブ。

意味のない缶底撮影。

いつもの代わり映えしない弁当。

これがこの日の弁当箱の中身だった。

この日の果物はキウイとミカンだった。

自然公園内の歩道。

いつもの非防水のミズノのスニーカー。今はもうない。

これが七里ガ浜の海岸だ。

晴天だった。

綺麗だが、仕事中なんで、美しい景色をずっと見ることは出来ない。そんな余裕はない。
まあ、これらの写真は休憩中に撮ったものだが。仕事中は無理だな。

打ち寄せる波と砂浜。

向こうに見えるのは江の島。

一番奥は漁師の管轄区域なのでやらないらしい。一番奥に仕切りがあって、それよりも奥側だな。

壁際に集められた流木の山。

七里ヶ浜は超大量の流木が流れ着いていて、鎌倉市からかながわ海岸美化財団に対して、「一刻も早く清掃してくれ!」と要求されていたらしい。
でも、人員も限られていてそんないないし、他の海岸も清掃しなきゃならないしな。
え~と、ゴミ処理施設の処理能力も、何か関係があったような。なんでもかんでも、いつの時期でも大量の流木をどんどん回収して処理する、というのは、無理らしい。
各ゴミ処理施設によって一日の処理能力の限度もあるし、海岸から出るゴミ以外のゴミも処理しなけりゃならないからな。それに、どこのゴミ処理施設も流木を受け入れるという訳ではないらしい。また、流木を受け入れるゴミ処理施設だとしても、受け入れ可能な流木の太さは、各ゴミ処理施設によって異なるらしい。つまり細い流木までしか受け入れられないゴミ処理施設もあれば、太い流木も受け入れられるゴミ処理施設もあるという訳だな。色々と面倒だな。
まあ、詳しくは知らないが。なんか、そんなことを、トラックの運転もする作業員が言っていたような。まあ、俺はずっと木くずや流木を海岸で集める作業員だったので、詳しくは知らないが。

こういうのは熊手とミで集める。というか、手で掴んで木くずの山に放り投げたかな。

とりあえず重機でここに木くずゴミを盛った時の様子。

七里ヶ浜海岸は距離が長い。こちらは西側の端の方から東側を撮影した様子。

砂がけっこう混じってしまうよな。

熊手二本。

この緑色のミは、他の海岸清掃業者のものだ。今回は合同で清掃した。財団直営班と一社で合同だった時もあれば、財団直営班と二社で合同だった時もあった。
七里ヶ浜の清掃時は、大体合同だった。合同ではなかった日もあったと思うが。

たしか作業完了まで7日以上かかったと思う。東の端から西の端までの清掃作業の日数は。

これらをミに入れて木くずの山に盛る。

もう、いいです。海はこりごりだ。山の方がいい。山中のクネクネ道をドライブしている方が、砂浜に行くよりも、遥かに楽しいから。

重機が掴んで取って行った後に残された木くずの山を、再度、熊手とミで清掃した。
速度が速くて、どんどん次から次へと急がなければならなかった。やっぱり10名体制の頃に比べたら、物凄く作業内容が厳しくなっている。やってられない。

集めた流木の山。

中国人観光客とか、プライベートで来ていた横須賀基地勤務の米軍兵士っぽい集団も見た。中国人やアメリカ人とか、けっこういた。

これが清掃前の様子か。てか、もっと予算出せや。
いや、流木が無いので、流木と人工ゴミは除去済みかな。

熊手で円を描くようにして集めたが、誰も褒めてくれないという。

なんだかなあ。俺はサイト制作みたいに形に残る仕事が良い。

床に置いた【海岸清掃実施中】と書かれたベスト。

このベストの色が赤色だったら、暑苦しいよな。ただでさえ酷暑なのに、色でも暑さが加速されたら、もう死ぬ。

これは単に撮影する為に地面に置いただけ。

このベストのマジックテープ式のポケットに何か大事なものを入れてはならない。なぜなら簡単に開いてしまうので、鍵なんて入れてたら、どこかに落としてしまうから。

このベストは、週に一度は自宅で粉洗剤で洗っていた。

これは綺麗になった後の砂浜かな。或いは波打ち際付近の砂浜で、元々汚れていなかった部分かな。

まあ、ここら辺は確実に清掃後だろうな。綺麗だから。

ここまで綺麗になれば、文句はないだろう。

あ~、ドラクエの雷系の呪文とか実際に唱えられたら感動するだろうな。

犬の散歩をしている人とか、数人いた。釣り人は、いなかった。
観光客がかなり歩いているから、投げ釣りなんてしたら危ないからな。
まあ、観光客は、ここら辺よりも、東側に大勢いたが。

こんな壁みたいな高さがあっても、大津波が襲来したら、海沿いは全滅するんじゃないのか?

これはこの日の七里ヶ浜の仕事用看板。

続、仕事用看板。

仕事用看板は壁際に置いておいた。波打ち際に置いておくと、波で攫われてしまうからな。普通の波でも、この程度の重さの物体なら、海の彼方まで持って行ってしまうから。
ニート引籠りの諸君、とりあえず何かした方が良い。
ずっと同じ暮らし、同じダラケた何もしない暮らしというのは駄目だ。
人はこの世に魂の修行の為に来ている。前世で作ったカルマの解消も兼ねて。
まあ、でも、修行といっても、苦し過ぎる仕事は自滅するかもしれない。だから、ほどほどの負荷の仕事に、とりあえず就いた方が良い。
何もせずに生きるのはボケ~っとしまくりなので駄目だが、猛烈に仕事をして過労死とか精神に変調をきたして自死とか精神が壊れてしまう状態に追い込まれては、それはそれで駄目だから。
何事も【ほどほど】が良いと思います。しっかり休息も必要だからな。
別にテレビゲームもしていいんだ。俺も今はFF13をしているからな。今時、プレステ3だが、ライトニングが可愛いので、やっているのです。三人のパーティーメンバーは全員女にしている。